40代女性に気を付けて欲しいのが乾燥性敏感肌。
しわやたるみ、シミとエイジングサインが気になる年齢だからこそ、気を付けておきたい肌の状態です。
実は、知らない間に乾燥性敏感肌になってしまっているかもしれません。
しかも、原因の1つがクレンジングで余計にケアしすぎてしまっている場合もあるんです。
《この記事で分かること》
- 乾燥性敏感肌とは?原因と対策
- お肌の天然保湿成分の重要性
- クレンジング選びのポイント
乾燥性敏感肌の私が使ってみたクレンジングゲルがこちら。
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乾燥性敏感肌とは
私たちは、外からの刺激(気温や湿度の変化・花粉・ダニ・大気汚染・雑菌など)にさらされています。
特に表皮の角質層(さらに詳しくいうと皮脂膜)と呼ばれるお肌の最前線部隊が見張っていて、外からの刺激物が体内に入ってこないように壁のような働き(バリア機能)をしています。
だから、お肌が活き活きとした状態をキープできるんです。
ですが、このバリア機能が低下すると、お肌が乾燥して敏感な状態になり、外部からの刺激が体内に侵入しやすく、肌トラブルの原因となることも。
そのまま、放っておくと、乾燥小じわやシミといった老化現象につながってしまうため早めのケアが必要です。
乾燥性敏感肌の症状
乾燥性敏感肌の症状を挙げてみます。
- 季節の変わり目に肌荒れしやすい
- クレンジング後やお風呂上りの肌のつっぱりが気になる
- クレンジングや化粧水が染みることがある
- 汗をかくとかゆくなる
- 寒い時に紫外線を浴びると赤くなる
- アトピー体質だと診断されたことがある
こういった症状に心あたりありますか?
特に、季節の変わり目にこういった乾燥性敏感肌になると、お肌が不安定になりやすく「ゆらぎ肌」になりがちです。
最近はエアコン、ストレス、過剰なクレンジングなどのスキンケアによって増えてきているんですよ。
乾燥性敏感肌になる原因
乾燥性敏感肌になる原因はどのようなものでしょうか?
乾燥
乾燥する原因は様々です。
- 湿度低下による乾燥や紫外線によるダメージといった自然環境
- 冷暖房による乾燥
- 目元をこする
- 摩擦によるクレンジング
- スキンケアでのお手入れ
- 熱すぎるお湯を使う
こういうことによって、お肌が乾燥してしまうんです。
加齢
加齢によって、女性ホルモンが減少します。
そして、表皮や真皮が薄くなるだけじゃなく、表皮の潤いを保つ3大保湿因子、真皮内でハリを作り出すコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸も減少してきます。
減少するだけじゃなく働きも低下してきます。
さらに、メラニン細胞も減少し紫外線からの影響を受けやすくなります。
だから、40代になると、ちょっとした刺激でも肌トラブルを起こしやすくなるんです。
生活習慣
栄養バランス、睡眠不足、ストレス、喫煙、飲酒といった点も影響してきます。
喫煙は、血管を収縮させてしまうため、お肌のターンオーバーを遅らせる原因になってしまいます。
過度の飲酒も活性酸素を生み出し、お肌に必要な栄養が行き届かずに乾燥肌や栄養不足を招いてしまうんです。
のどが渇きやすくなったり、トイレに行きたくなるというのは、体の中の水分補給のサイン。
乾燥対策に、アルコール以上のお水をたくさん摂るようにしてくださいね。
体質
アレルギー体質やもともとの肌の弱さといった点も乾燥性敏感肌になりやすい要素になってきます。
バリア機能の働き・表皮の角質層とは?
表皮の中でも1番外側にある皮膚の部分が角質層です。
たったの0.02mmというサランラップほどの薄さ。
なので、何気なく引っかいたり、こすったりするだけでもダメージを受けてしまう部分なんです。
正常なお肌の状態だと、その角質層に20%~30%の水分が蓄えられています。
そして、そのほとんどが角質細胞と呼ばれる中に水分があります。
その水分量が減ってしまうと、お肌がカサカサしたり、肌トラブルが起きやすくなってしまい(バリア機能の低下)乾燥肌や敏感肌になってしまうんです。
角質層内の天然保湿3大因子
お肌の一番外側にある角質層の天然保湿と呼ばれる3つの成分がこちら。
- 皮脂膜
- 天然保湿因子(NMF)
- 角質細胞間脂質(セラミド)
肌の角層は、20層ほどの角層細胞がレンガのように積み重なってできています。
これら3つの成分がバランスよく支えあっているからこそ、お肌の潤いが保たれているんです。
天然保湿3大因子の役割
これら3つの天然保湿成分の役割を説明します。
皮脂膜
角質層の最前線で水分が蒸発しないように守ってくれているのが皮脂膜です。
皮脂腺から分泌される皮脂(油分)と汗(水分)などが混じり合って「天然の保湿クリーム」として、体温に近い35~36度で溶けて、膜を広げていきます。
肌内部の水分が蒸発しないように潤いを保ってくれています。
そして、お肌を柔らかくなめらかに保つ働きがあります。
外からの刺激(紫外線、花粉やPM2.5、細菌など)が皮膚内に侵入するのを防いでくれたりというバリア機能としての働きもあります。
その他にも、暑さや寒さから肌を守ってくれたり、表皮常在菌の生育を助けたり、表皮を弱酸性(ph4.5~5.0)に保つ働きなどもあります。
天然保湿因子(NMF)
天然保湿因子=NMF(Natural Moisturizing Factor)の略で、角質内の水分を抱え込んでキープし、潤いを保つ働きをします。
この50%は、複数のアミノ酸からできており、その他に、乳酸塩、尿素、ミネラル等の複数の成分からできてきます。
また、角質層の弾力性や柔軟性に関わるので、肌のツヤ・ハリにもつながってきます。
角質細胞間脂質(セラミド)
レンガのように積み重なった角質細胞とのすき間をセメントのように埋めて、つないでいるのが角層細胞間脂質。
脂肪酸やコレステロールなど、いくつかの種類の脂質(油溶性)から成る角層細胞間脂質です。
このうちの大半約50%がセラミドでできています。
- 角層内部の水分をつなぎとめる「保湿機能」
- 肌の内部から水分蒸散を防いで外部刺激から守る「バリア機能」
水分を直接つなぎとめ、層状の構造をつくり、細胞の間にすき間をつくらせないことで、肌の中の水分蒸散や外部刺激の侵入を防いでくれます。
そして、角層内部の水分をしっかりと守って、潤いを保ちます。
天然保湿3大因子の役割
- 天然保湿因子(NMF)は、角質細胞内の水分をキャッチして潤いを保つ
- セラミドは、角質細胞間の潤いを保つ
- 皮脂膜は、最後の砦として、肌内部の水分が蒸発しないように守ってくれている
この3つの保湿成分が上手く働くことによって、バリア機能、保湿機能としての役割を果たしてくれて、潤いを保てるんです。
天然保湿3大因子が減少する理由
ですが、残念なことに、加齢によって、この3つの保湿因子が減ってくるんです。
男性は、年齢を重ねても皮脂量があまり減らないのです。
ですが、女性は、40代になると加齢とともに次第に皮脂量も減っていきます。
その他に、こういうことをしていると、角質層自体がサランラップほどの薄さなので大ダメージを受けてしまいます。
- 刺激の強いクレンジングを知らぬ間に使っている
- 力を入れたりこすったりしてクレンジングや洗顔をしている
角質層が薄くなることで、3大保湿因子の働きも果たせず、肌の潤いが逃げて乾燥肌へと直行してしまうんです。
外からはわかりませんが、乾燥性敏感肌の多くは、健康なお肌に比べ、バリア機能が低下してます。
また、皮脂が少なくカサつきやすく、身体の調子やストレス、冷暖房などの環境に過敏に反応してトラブルになりやすいお肌です。
乾燥性敏感肌は、乾燥、加齢や生活習慣によって表皮の角質層内の天然保湿因子が減少して、バリア機能が低下してしまっている状態です。
だから、きちんとした洗浄(クレンジング)と徹底的な保湿を心掛ける事で少しずつ良くなっていきます。
クレンジング後のお手入れは、セラミド配合のスキンケアで保湿をしましょう。
気を付けるポイントとして、アルコールが入っているスキンケアだと揮発してお肌の水分も一緒に逃げてしまいます。
乾燥をさらに招いてしまうのでおすすめできません。
なるべく低刺激や香料、着色料、鉱物油、無添加成分の多いスキンケアを使ってケアしましょう。
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乾燥性敏感肌用のクレンジングでバリア機能を低下させない
乾燥性敏感肌用クレンジングとしての必要な条件は、皮脂を落とし過ぎないクレンジングです。
まず、乾燥性敏感肌の時は、できるだけ薄化粧のナチュラルメイクにして、お肌への負担を減らした方が回復が早いです。
ですが、アイメイクをする時などは、アイメイクリムーバーや濃いメイク用のクレンジングを使った方が良いです。
W洗顔不要でお肌への摩擦を減らすことが出来て、結果的に肌への負担も軽くなりますから。
メイクによってもクレンジングを使い分けた方が良いというわけなんです。
そんなナチュラルメイクの時の乾燥性敏感肌用のクレンジングは、
- クレンジングミルク
- クレンジングクリーム(洗い流すタイプ)
- クレンジングジェル
だとまずは安心です。
ですが、最近は、オイルや界面活性剤の種類の多様化などで一概にどのクレンジングタイプは良い、悪いということが言えなくなってきました。
ある意味、クレンジング選びも難しい世の中になってきました。
植物系オイルをベースにした油脂系クレンジングオイルなら使っても大丈夫なクレンジングもあります。
- 伸びが良いテクスチャーでお肌にのせた時の摩擦が少ない
- 合成界面活性剤による洗浄力がさほど強くない
- 皮脂を余分に取られてしまう事が少ない
一般的に言われるクレンジングミルク・クリーム・水性ジェルだと、こういったメリットが挙げられます。
濃いメイクをした時のクレンジングは?
乾燥性敏感肌の時は、W洗顔不要で、こすらずにメイクが落ちるクレンジングがお肌への負担を少しでも軽くしてくれます。
- ウォータープルーフタイプのマスカラやアイライナー
- 日焼け止めクリーム
- クリームファンデーション
- リップグロスなどは、なかなか落ちにくい油分メイクです。
そういったメイクの時は、油分(オイル)や界面活性剤のある程度入ったクレンジングを使う必要があります。
なぜなら、メイクがお肌に残りやすく、毛穴も詰まりお肌への負担が多くなってしまうから。
クレンジングオイルやリキッド、ジェル(油性)タイプのものだとメイク落ちが良いです。
ですが、乾燥性敏感肌は刺激にも弱いので、なるべく低刺激や香料、着色料、鉱物油(ミネラルオイル)、アルコール、石油系界面活性剤が無添加のクレンジングを選ぶようにしましょう。
乾燥性敏感肌用クレンジングで気を付けるポイント
乾燥性敏感肌さんがクレンジングで気を付けるポイントをまとめます。
- 手を洗って清潔にする
- ポイントメイクは先に落とす
- クレンジング料は手を乾かしてから使う
- 使用量を守って、手の平で伸ばして温め、摩擦を減らす
- 使う時は、皮脂量の多いTゾーンや頬から先に、口元や目元はその後に使う。
- ぬるま湯(32度程度)を使う
- 長くても40秒1分程度で洗い流す
- クレンジング後は、清潔なタオルで優しく水気拭き取る
過度なクレンジングで肌を乾燥させたり負担をかけるのではなく、メイクや汚れを落としてリセットさせる事が重要です。
それが、敏感性乾燥肌に必要なこと。
40代になるとしわになりやすいですから気を付けないといけません。
ゆらぎ肌診断で季節の変わり目に起きやすい40代老け顔を事前に回避しよう